ちょっとした確認ミスや不注意で失敗してしまうことは誰にでもあります。
起こってしまったことは仕方がありません。
顛末書の提出を上司から求められたということは、始末書を書くほどの事案ではないということです。
顛末書を書いたから退職ということではありません。
就業規則に規定されている「懲戒解雇」に該当する行為をした場合に解雇されます。
顛末書とは
言わば報告書のようなもので、発生の原因・経過・結末などを事細かくに書きます。
誰が読んでも状況がわかるように書かなくてはなりません。
他の者が同じ過ちをしないためにも正確に報告しなくてはいけません。
始末書との違い
始末書は自分の起こしたミスに対して反省と謝罪の意を込めた反省文の位置づけとなります。社内処分を伴うような場合に、反省文として書きます。懲戒や訓告などの懲戒処分に該当する事案です。
それに対して顛末書は何が起こったのかを正確に報告するための文書です。
顛末書の例文
文書の構成は「いつ」「どこで」「誰が」「何をして」「どうなったのか」を正確に書いて、事実をはっきりと誰が読んでもわかることが重要です。
代表取締役社長 平成 年 月 日
○○ ○○ 殿 ××部 ○○ ○○ 印
顛末書
この度、発生いたしました○○につきまして、経緯と再発防止策をご報告します。
記
・問題が発覚(発生)した時刻と場所
(平成○○年○月○日 ○時○分頃、△△にて)
・原因
(担当○○が△△と発注すべきところを××と誤発注してしまいました)
・発覚(発見)した時の状況を正確に書きます。
(平成○○年○月○日 ○時○分頃、担当××が発見)
・どのように対応したか
(ミスに気づいた時点ですぐに発注先に連絡したが、すでに発送されており・・・)
・損害状況の報告
できるだけ正確な損害額を書きます。
・今後の対策、謝罪
この度は担当者の不注意、そして十分に確認ができていなかったことが原因でこのような事態を起こしてしまいました。
今後は複数人でのチェックを徹底します。など
多大なご迷惑、損害を与えることとなり、誠に申し訳ございません。
今回のようなことが二度と起こらぬよう徹底致します。
以上
顛末書は、ミスや不始末などできるだけ正確に報告することにより、今後は二度と同じ過ちを繰り返さないようにする事が最も大切なのです。
失敗することは誰でもしたくありませんが、この顛末書をきっかけにして次に生かしていきましょう!
最後までご覧いただき、ありがとうございました。