ホームセンターで良く見かけるインスタントセメントですが、
普通のセメントといったい何が違うのでしょう?
インスタントセメントに砂や砂利は必要ありません。
それではインスタントセメントの正しい使い方について、ご紹介したいと思います。
セメントとは?
原料は石灰や石膏、樹脂などで、それらを混ぜ合わせたもので水と混ぜることにより化学反応を起こして硬化します。
よく日中の日差しで乾燥して固まると思われている方が多いかと思いますが、実は化学反応で硬くなるのです。
モルタルってなに?
セメントと砂を混ぜたものをモルタルと呼びます。
砂という「つなぎ」を混ぜ合わせることにより強度が増す性質があります。
混ぜ合わせる配合率はセメント1に対して砂は3の割合です。
セメント1:砂3
これ以上砂の量を増やすとセメントが不足して強度は低下してしまいます。
モルタルは水を加える前にセメントと砂を良く混ぜておかなければなりません。
配合比率も計りながら混ぜ合わせなくてはならないので、初心者には大変な作業だと思います。
モルタルは主にコンクリートブロックやレンガを積む時に使ったり、固まると白くなり仕上げがきれいなことから、外壁や玄関アプローチ、駐車場などに使うことが多いです。
コンクリート
セメントに砂と砂利を混ぜ合わせたものをコンクリートと呼びます。
モルタルよりもさらに強度が高いセメントです。
道路や巨大な建造物に使われます。鉄筋の骨組みにコンクリートを流し込んで、ビルやダム建設に用いられる鉄筋コンクリートはみなさん聞いたことがあるかと思います。
混ぜ合わせる配合率はセメント1に対して砂は3、砂利は6の割合です。
セメント1:砂3:砂利6
インスタントセメントとは?
インスタントセメントはあらかじめ砂が配合されているので、あとは水と混ぜるだけでモルタルとして使うことができる便利なセメントです。
セメントと砂を別々に買って来なくて済みます。
注意が必要なのは、このインスタントセメントに砂や砂利を追加してはいけません。強度が落ちてしまい耐久性が低くなってしまいます。
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インスタントセメントの選び方
ホームセンターで売られているインスタントセメントの容量ですが、5kg、10kg、20kgと種類があります。
おすすめは20kgです。
なぜかと言うと、作業途中で、もしセメントがなくなったらまたわざわざホームセンターに買いに行かなくてはならず、作業が中断してしまい完成が大幅に遅れてしまいます。
余ったセメントは湿気が入らないようにヒモで開封口を縛っておけば、また後々使えます。
足りなくなってちょこちょこ買い足すと結局高くついてしまいます。
道具をそろえる
用意する道具はコテとトロ舟が必ず必要です。
コテはセメントをならすための道具です。
トロ舟はインスタントセメントと水を混ぜ合わせるパレットのようなものです。
しかし一般家庭ではそんなに何度も使う道具ではありませんね!
そこでオススメしたいのが、コテの代わりに園芸用スコップです。100円ショップで手に入ると思います。たまに100円ショップにセメント用コテが売られていることもありますが(笑)
そしてトロ舟の変わりは金属製のバケツです。プラスティック製のバケツだと混ぜ合わせ作業の際にスコップで傷つけてしまい穴が空いてしまうかもしれません。
インスタントセメントの使い方
基本的には水と混ぜるだけです。
まず使いたい量を袋からバケツに移します。
水を少しづつ入れては混ぜてを繰り返して、あまりベチャベチャにならないように気をつけてください。
次に施工する箇所をジョウロなどであらかじめ濡らしてからセメントを塗っていきます。こうすることで接着性が増します。
逆に濡らさないままセメントを塗ると、水をグングン吸い取られてしまい、うまく硬化しません。
レンガを積む際は水を張ったバケツにレンガをつけておくと施工しやすいです。
まとめ
コンクリートのような強度が必要な場合は、砂利配合のインスタントセメントもあります。
土木作業はとにかく腰が痛くなって大変な作業です。
無理をせずに休みながら作業してください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。